世の中にはマニアックな世界がいろいろあります。
オーディオ
という趣味の世界もまた、突き詰めるほどに、
マニアックな領域に足を踏み込むことになります。
スピーカーケーブルを変えると音が変わる。
このblogの読者には、
そもそもスピーカーケーブルって何？
という方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、そんな方にもわかっていただける、
解説を試みたいと思います。
スピーカーというのは、音を出すラッパみたいなもんです。
そのラッパに息を吹き込むように、電気信号を流すのが、
スピーカーケーブルです。
それぐらいは知ってるぞ。と怒られそうですね。
息を吹き込む通り道が変われば、
音が変わるのは、これ当たり前のハナシなのです。
誰にとって、どれくらい、どんなふうに変わるのか？
ここを抜きにして、変わる、変わらない、
という議論はありません。
スピーカーケーブルのイメージがいまひとつわかない、
あるいは、１ｍｍくらいの細い線が思い浮かぶ、
というような方々にとって、この変わるということは、
ほとんど意味がない、どうでもいいことかもしれません。
一方、２本７５万円のスピーカーケーブルと聞いて、
「あるかもね」と思える人にとって、
この変化は重要です。
どちらの方々にも、違いがわかるわかりやすい動画
がありますので、是非ご覧ください。
SETTING(2)「スピーカーケーブルによる音の違い」 – HI-END SHOW TOKYO
１万円/２５万円/７５万円
のスピーカーケーブルの音の違いです。
年始になると、楽しみにしている番組があります。
芸能人格付チェック
20億円と19,800円のバイオリンの音を聴き分ける。
100万円と980円のワインを飲み分ける。
など、おもしろい企画満載です。
芸能人が100g１万円の但馬牛と、
スーパーの100g1000円のステーキを
目隠しして食べ当て。
でも、ちょっ、ちょっとまってください！！
私、100g1000円のステーキ肉なんて、
この１０年、買ったことないですぅ。
100g500円で、十分贅沢した気分。
こんな私が100g1000円のステーキを食べたら、
どうなるか？
もちろん、うまい！と言うに決まっています。
では、100g1000円のステーキが「うまい！」で、
100g１万円のステーキは、「めっちゃうまい！」
となるでしょうか？
状況によりますよね。
私が100g１万円の牛肉を買ってきて自宅で焼いたステーキ、
ステーキハウスの厚い鉄板で焼いてもらった100g1000円のステーキ、
あなたならどちらが食べたいですか？
音の聴き分け
も同じようなことが起こります。
前出の動画のスピーカーケーブル、
一番安いケーブルの値段が１万円！！
マニアでない人からすれば、すでに驚愕の値段ですね。
でもこの動画では、
１万円と２５万円の音の差は歴然です。
iPhoneの「スピーカー」でも、十分わかります。
「じゃ、やっぱり高いほうが音がいいんだあ！」
と思ったあなた、
それは早計というものです。
そのからくりは次回。
