鉄道やバスのシート。
モケットというパイル生地が使われています。

日本シールという大阪の会社は、モケットを加工した鉄道用シート生地を、
1931年から国鉄へ納入していました。
鉄道用ですから、耐久性や清掃性が求められます。
戦後、モケットはナイロンなどの合成繊維が織り込まれるようになりました。

1959年、日本シールは、モケットの短いパイルを傾斜させた
傾斜パイルブラシを独自に開発しました。アザラシの毛皮がヒントになった
と言われています。アザラシの毛は固く、一方向に倒れています。
これで毛先に逆らうようにブラッシングすると、細かいゴミや糸くずがよくとれるのです。

こうして誕生したのが、エチケット®ブラシです。
これは、「エチケットブラシ回転式」という商品です。

エチケットブラシ
出典:日本シール

なんとなんと、1959年に開発された初代モデルが、
50年以上形状デザイン一切手を加えられずに、現在でも
販売されています。みなさんもどこかで見たことがあるはずです。

世界中で特許を取得し、
アメリカでも大ヒットしました。

今でも掃除機の吸込口のブラシやエアコンのクリーニング装置に応用
され続けています。

 

エチケットブラシは、ホコリがよくとれるんだけど、
エチケットブラシについたホコリをとるのが大変なんだよなあ。
という方は、こちらをご覧ください。


エチケットブラシ ベストトレッサー|エチケット®ブラシの日本シール

これは良く出来てる!!
「ベストトレッサー」というネーミングが、大阪やね(笑)