代理店販売を前提とした業界における、
直販戦略を考える場合、
ファイブフォースのフレームワークに
一手間手を加える必要があります。
買い手の先に、買い手の買い手、
つまり顧客の顧客を加えます。
これだけで直販対応のファイブフォース分析
になります。
出版社について、ファイブフォース分析
してみましょう。
内的要因
1.供給企業:作家との交渉力
2.買い手:本屋との交渉力
2.1 買い手の買い手:読者
3.競合:競合出版社との競争力
外的要因
4.新規参入企業:電子書籍の脅威
5.代替品:ブログ、SNSの脅威
本屋の新規参入企業である、
Amazonの幹部が、最近インタビューに
このように答えています。
「出版の世界で必要なのは作家と読者だけ」
つまりAmazonが出版業界の流通を根底から
作り変えるから、出版社は弾き出されるよ。
と警告しています。
Amazonが目指すファイブフォースの
イメージは、
内的要因
1.供給企業:作家との交渉力
2.買い手:読者との交渉力
3.競合:出版社⇒衰退
外的要因
4.新規参入企業:電子書籍の脅威⇒取り込み済
5.代替品:ブログ、SNSの脅威⇒これから取り込み
つまり、電子書籍化によってAmazonは、
作家が読者へ直販する仲介役となり、
出版社の居場所はなくなるというわけです。
書籍の流通に革命を起こしたAmazonは、
電子書籍化で業界再編を加速し、
これまで出版社が行ってきた作家発掘の場を、
ブログ、SNSに広げてくる可能性が、
注目されます。