長く継続して世の中に貢献している企業は、
変化に対応し、飛躍する瞬間を何度か経験しています。

シリーズ飛躍の瞬間

は、そんな飛躍の瞬間の事例を紹介しています。

 

おいしい発芽玄米を食べると、
元気になります。
いろいろな科学的根拠をもって、発芽玄米は体にいい!
と宣伝しているサイトは、数多くあります。

ひとつひとつの栄養素を、ばらばらに分析すれば、
それが体の中に入って、どのように働くか。
ある程度は予想できるのでしょう。

でも、総合的に自分にとってどうなのか。
それは誰にもわかりません。
食はバランスなのです。
いい面も悪い面も全部ひっくるめて、
身体に取り入れているわけです。

おいしく食べれば元気になる。

それくらいに気楽に考えています。

稲の穂

 

種という状態は、生育をいったんストップした
状態です。
玄米の場合は、発芽抑制因子である
アブシジン酸が発育を止めています。
このアブシジン酸は人体に有害という説があります。
玄米のデメリットのひとつと言われています。
ホントかどうかは諸説ありますが、
少なくとも発芽すればアブシジン酸の心配はなくなります。

 

ふつう種は、水に浸けておいただけでは発芽しません。
発芽には水分と適切な温度、酸素が必要です。
玄米は酸素が少なくても発芽できますが、
全く酸素が必要ないわけではありません。
水に溶け込んだ酸素を活用しています。

13℃以上の水に浸けると、
胚乳が水を吸って柔らかくなり、
でんぷんが水に溶けて胚に送られます。
胚では酵素の働きにより、細胞分裂が始まります。

このとき酸素不足だと、芽が先に伸びて根が伸びません。
発芽玄米にするには、このほうが都合がよいのですが、
稲を栽培する場合には、これは異常発芽と呼ばれています。

 

photo by Namazu-tron

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水を何度も取り替える。
後半は、水中ではなく空気に触れさせて、
酸素に十分に触れさせる。

というやり方は、稲を育てるやり方から
学んだことです。

そのほうがおいしいのです。

 

発芽すると、
糖質が分解されて甘みが増します。
タンパク質が分解されてアミノ酸が増えて
うま味も増します。

 

発芽は、それまで休眠して
蓄えていたエネルギーを、
一気に放出させる瞬間。
飛躍の瞬間なのです。